株価予想AIの作り方 概要編
目次
- 株価予想AIを作ってみよう
- まずは概要編
- 1. AIが勉強するためのデータを用意する
- 余談:株価チャートを使ったAIを作ろうと思った理由
- 2. 用意したデータをAIに勉強してもらう
- 3. 勉強が終わったAIに株価を予想してもらう
株価予想AIを作ってみよう
自作の株価予想AI運用を開始してから、一か月ほど経ちました。
興味を持っていただいている方もいるようなので、今回は運用しているAIの作り方を紹介します。
作り方を一度にすべて紹介すると長くなるので、いくつかに分けて紹介していきたいと思います。
株価予想のAIを自分で作る方法について、なるべく専門知識がない方でも理解いただけるよう、説明していきたいと思います。
本記事の対象は以下の条件に合致する方です。
- パソコンを持っている
- パソコンをインターネットに接続できる
- AI作成に興味がある
- 簡単なプログラミングに抵抗がない
自作AIの運用については、過去記事にも触れたので興味のある方はご覧ください。
また、日々の株価予想結果は、twitterもしくは本ブログで公開していますので、興味に応じて参照ください。
まずは概要編
一般的にAIの作り方は、いろいろな手法がありますが、本ブログでは自作した株価予想AIの作り方のみに言及します。
今回作成するAIを作るためのステップは大きく以下になります。
- AIが勉強するためのデータを用意する
- 1で用意したデータを使ってAIに勉強してもらう
やることは、ざっくり2つのステップなので、そんなに大変ではありません。
具体的なやり方は、別記事にまとめたいと思いますが、今回は各ステップについて概要を説明します。
1. AIが勉強するためのデータを用意する
今回作成するAIは、たくさんの問題を解くことで、勉強をしてもらいます。
そのためには、まず問題をたくさん用意する必要があります。
AIに勉強してもらいたいのは、株価が上がるか・下がるか、当てなさいという問題です。
今回は、問題として株価チャートを使います。
すなわち、
株価のチャートを見せたら、今後の株価が上がるのか・下がるのか当てる
という勉強をAIにやらせてみます。
過去の株価データを収集する
では、肝心な問題(=株価チャート)はどのように集めるか、というと、過去の株価や取引実績(出来高など)を公開してくれているサイトがあるので、このサイトから情報を取得します。
具体的なデータ取得方法は、以下の記事にまとめていますので、参照ください。
過去の株価データから株価チャートを作る
取得できる過去の株価は単に数字の文字列になるので、さらに数字文字列を株価チャート(ローソク足チャート)を作ります。株価チャートを作る際には、自作のプログラムを用います。
株価チャートの作り方は以下のの記事にまとめています。詳細は、以下の記事を参照ください。
余談:株価チャートを使ったAIを作ろうと思った理由
AIに勉強してもらう問題として株価チャートを用いた理由は、株価予測の手法として知られるテクニカル分析をもとにしています。
「テクニカル分析」自体の詳細説明はしませんが、簡単に言うと過去の取引実績の時系列パターンから将来の価格変化の傾向を予測しようという手法になります。過去の取引実績の時系列パターンの1つが株価チャートになります。
「テクニカル分析」で使われる過去データの特徴として知られているのが、ローソク足チャートの形状です。どのような形状が予測に使えそうか、ということを、人間は長年分析することで、獲得してきたのだと思います。(テクニカル分析の専門家ではないので、誤りがあるかもしれません)
人間に分析できるもの、かつ、正解が定義できるものは、近年AIが力を発揮しはじめている分野です。AIを作る・利用するという点においても、最先端の技術を欲しない限り、ハードルがさがってきています。
ということで、「テクニカル分析」に相当するAIを作ってみようと考えました。
2. 用意したデータをAIに勉強してもらう
株価のチャートを用意できたら、今度はAIに株価チャートを見せて、この株の株価が将来上がりそうか・下がりそうかを勉強してもらいます。
勉強方法は、プログラムを使いますので、詳細は次回以降の記事にまとめたいと思います。
今回は、概要だけ簡単に説明しておきます。
問題に対応する答えを用意する
AIに勉強してもらうためには、問題だけでは不十分で、問題の答えも用意しておく必要があります。
今回、問題として用意したのは株価チャートです。
株価チャートを見て、この株価が将来上がるか・下がるかを見極めてもらうためには、株価チャートで表現される期間の後、実際の株価が上がっているか・下がっているかを確認して、株価チャートに対応する答えを用意しておく必要があります。
たとえば、2020年1月~2020年3月の株価チャートを用意した場合、2020年4月の株価が上がっているか・下がっているか、ということを取得した株価データを使って判断できます。
このような作業を手作業で行うのは大変なので、株価チャートに対応する答えの用意についてもプログラムを使います。詳細は個別記事にまとめてあります。詳細は、以下の記事を参照ください。
ひたすら問題を解いて、答え合わせをする
問題と答えが用意できたら、後はAIにひたすら勉強してもらうだけです。人間が勉強するわけではないので、ここまでくれば、ほとんどやることはありません。
数百万の問題をひたすら解いて、正しく回答できるようになるまで勉強を続けてもらいます。AIが勉強を終えた時、株価予想ができるAIは完成しています。
AIに勉強してもらうためにもプログラムを使います。こちらも、詳細は個別記事にまとめています。詳細は、以下の記事を参照ください。
3. 勉強が終わったAIに株価を予想してもらう
AIの勉強が終わったら、あとは、実際に株価予想をAIに行ってもらうだけです。AIに勉強させることができていれば、難しいことは全くありません。
プログラムは使いますが、AIに勉強してもらうために使うプログラムより易しいですし、詳細は個別記事にまとめています。
プログラムに抵抗がある方にとっては、最後の踏ん張りになると思いますが、もう少しだけ頑張ってみてください。