信用金庫でお得 低リスクで高利回りな出資
目次
概要
銀行口座に預けても金利が低くて、ちっともお金が増えない。
かといって、株や債券、その他金融商品は損しそうで怖い。そんな方に向けて、低リスクにもかかわらず、ある程度のリターンを狙える新たな選択肢を紹介します。
突然ですが、信用金庫って利用していますか?
意識していなかったけど、住宅ローンを借りていたり、口座を開設されている方、結構いらっしゃるのではないでしょうか。
信用金庫を利用しているか、よく覚えていないという方も、この機会に、ぜひ自分の利用している金融機関を確認してみてください。
実は、信用金庫には低リスクだけど、銀行口座に預けるよりもお得な利用方法があるのです!その名は出資
信用金庫の出資とは?
信用金庫を利用するには、会員になることが求められます。
そして、会員になるためにお金を支払うことを出資といいます(払ったお金を出資金といいます)。
住宅ローンを信用金庫で申し込まれた方は、申し込み時に出資金を支払い、会員になっているのではないでしょうか。(つまり、住宅ローンを利用している人は、すでに出資していることになります)
実は、この出資、出資金に対して、毎年配当を受けることができます。
既に会員の方は、配当金を受け取られていると思うので、信用金庫からの通知を改めて確認してみてください。
配当というと、株を思い浮かべる方も多いと思いますが、
信用金庫への出資金は、
会員を辞める(退会する)際に、出資金額の全額が返ってくる
つまり、株価のように元本が増減することはない
という大きな利点があります。
さらに、配当利回りは、銀行口座の金利に比べ、圧倒的に高いことが多いです。
我が家の地域にある信用金庫は、出資金に対して、平均4%程度の配当金を出しています。
メガバンクの普通預金金利は年率0.001%
ネットバンクで定期預金を利用しても、良くて年率0.1%程度
というご時世で、破格な利率であることをわかっていただけるのではないでしょうか。
仮に、100万円を1年間預けた(もしくは出資した)場合を考えてみると、
と、圧倒的な違いがあります。
さっそく利用を検討してみよう
良いことばかり書いてきましたが、信用金庫の出資を利用する際には、いくつか注意が必要です。
細かい点は、信用金庫ごとに異なる場合があるので、ご利用予定の信用金庫に確認が必要ですが、以下に一般的な注意事項を記載しました。
注意1:信用金庫の会員になるためには、資格が必要
信用金庫は、地域社会でお互いに助け合うことを理念に運営されています。
したがって、信用金庫の会員になるためには、
- 信用金庫の営業地域内に住んでいる
- 信用金庫の営業地域内の会社に勤めている
のいずれかを満たすことが必要です。
自分の生活圏とは関係のない地域にある信用金庫の会員にはなれませんので注意してください。
注意2:配当金は信用金庫の経営状況によって異なる
一般に配当利回りは銀行口座の利息に比べ高いですが、信用金庫の経営状況が悪くなると、低下することもあります。
また、極端なケースでは、信用金庫の破綻により、出資金が戻らなくなるケースもあり得ます。信用金庫が破綻するケースは稀だと思うので、低リスクという表現をしましたが、リスクがゼロという訳ではないので注意してください。
注意3:出資上限の金額が設定されていることがある
リスクが低く、高利回りということで、多額の金額を出資したいという方もいるかもしれませんが、実質的な出資上限を設けている信用金庫が多いようです。
我が家の近くの信用金庫では、上限が100万円ということでした。
相互補助の理念を踏まえ、特定個人から多額の出資を受けることは避けたいそうです。
注意4:退会には時間がかかることがある
退会には時間がかかることが多いです。
出資金を返してもらうためには、退会する必要があるので、出資金の返還を受けるには時間がかかります。退会申請から、最長で1年半ほど期間がかかりますので、注意が必要です。
以上、いろいろと注意事項を記載しましたが、注意事項を踏まえた上で利用できるのであれば、とても魅力的なお金の使い方だと思います。
ポイントは、余剰資金であることです。
すぐに使いたくなるお金による出資は、退会に必要な期間を考えると不向きです。逆にある程度まとまったお金があるが、すぐに使う予定はなく、銀行口座に入れっぱなしという方には、とてもおススメだと思います。
気になる方は、ぜひお近くの信用金庫窓口に足を運んでみてください。
まとめ
信用金庫への出資、いかがでしょうか。
必要な手間と、手間をかけたことにより得られる利益をまとめると、
- 必要な手間:信用金庫の窓口で出資する(30分程度)
- 利益:出資金に対して毎年数%の配当金
になります。一度、30分程度の手間をかけるだけで、毎年数%の利回りで配当金が受け取れるって嬉しくないですか?
ぜひ積極的に活用してみてください。